設立の趣旨

 

とくしまOSS普及協議会
設立趣意書

 

ソフトウェアの設計図にあたるソースコードが無償で公開され、誰にでも自由に改変や再配付が可能なOSS(オープンソース・ソフトウエア:以下、「OSS」という。)は、一定のライセンス条件の下、誰でも商用利用が可能であり、多くの情報関連企業にビジネスチャンスの拡大をもたらす一方、これを利用するユーザー企業・団体にとっても、システムの開発・運用コストが抑制できるなどの効果がある。

 

近年、OSSは商用ソフトウェアに取って代わることが可能なほど成熟しており、オープンスタンダードに準拠したOSSの活用は、民民間、官民間、国・自治体間などにおける情報システムの相互運用性を実現する上からも非常に効果的であることから、大企業を含む多くの企業・団体でOSSに積極的に取り組む事例が増加している。

 

一方、徳島県ではこれまで、情報システムの最適化と運用コストの削減を図るため、国産のプログラミング言語Rubyを活用したシステムを、県内の情報関連企業と共同で開発、運用しており、その成果を県内外に広く情報発信することにより、多くの自治体等から高い評価を受けているところである。こうした状況は、県内の情報関連企業はもとより、情報システムを導入しようとするユーザー企業・団体にとっても、大きなチャンスであると考えられる。

 

そこで、このチャンスを最大限に生かすため、OSSを活用できる技術者や情報関連企業の育成・支援に取り組むとともに、OSS等による情報システム導入の効果を県内のユーザー企業・団体等にも広く普及し、その成果を、全国へと発信することにより、本県産業の振興や雇用の促進、地域活性化に繋げていくための産・学・官連携による協働組織として、ここに「とくしまOSS普及協議会」を設立するものである。

 

平成24年7月17日